「自分洗脳のすすめ」を読まれて、疑問に思われたり確認しておきたい内容へのご質問にこのページでお答えします。ご質問のたびに書き込んでいきますので、時々訪れてご参考になさってください。
書籍というものは、一般の人を対象に書いていますので、個々人に適応していない説明となっている場合があります。また、説明が不十分だったり、不適当だったりと、かゆいところに手が届かない面があるかとも思います。
どうぞお気軽にメールください。メールで質問にお答えし、個人が特定できない形で、他の皆さんが読んでも役に立つ内容の部分のみここに公開いたします。
質問:自己啓発や自己洗脳の多くの本を読んできましたが、第5章の夢への潜入はこれまでどのような書物にも書かれていなかったテクニックで非常に驚きました。その他の説明も大変勉強になりました。ただ、私は夢を見ることがほとんどありません。こんな私でも、夢の中への潜入を試みて効果を出せるのでしょうか? 教えてください。
返答:夢を見ることがほとんどないと感じられている方は、睡眠から覚醒への変化が緩やかでない人です。緩やかな変化を作り出すことは可能で、そうできれば夢を自覚できます。誰でも「意識ある眠り」を作り出せます。いわゆるレム睡眠から覚醒へと変わる段階で、ぼんやり過ごせるように朝の時間をゆっくり過ごせる余裕を作ってください。脳はレム睡眠を必ず必要としています。ゆえに、これまで夢を見ていても見ている夢を自覚する癖が付いていなかっただけなのです。脳の中心部の視床内神経細胞の発火が覚醒状態の中で消えかかると、夢を見ている情報が意識化され始めます。その時のチャンスを逃さないようにもう一度本書を読み直して、そのコツをつかんでください。 無動
質問:夢を見ているのに気付き潜入を開始するのですが、すぐにまた眠ってしまっています。夢への潜入の時間を長く保つにはどうすればいいのでしょうか?
返答:いわゆる「意識ある眠り」の時間を長く確保できないということでしょうが、これは繰り返していればなれてきます。どうしても始めのうちは、睡眠から覚醒へと移る変化の中で変成意識状態(「意識ある眠り」の最適な状態)を見つけ出すことは難しいかもしれません。しかし、何度も繰り返すことでコツをつかんでください。 無動
質問:「自分洗脳のすすめ」を読んで、あるイメージを言葉で象徴してイメージトレーニングをやっています。その中で、例えば「OCDが消える」という言葉を自分に語りかけた時に、頭の中にOCDの回線を浮かべて、それを細くして消していくという映像を描くこともオッケーなのでしょうか?実際にはOCDの回路など見えていないものなんですけど、自分で映像のようなイメージにして考えることがあるのでこの方法でも良いのかなと思って質問してみました。教えていただけたら嬉しいです。
返答:そのまま努力を続けて下さい。OCD(強迫性障害)の症状を乗り越えるのは大変です。しかし、ご質問のように、脳内回路を漠然とイメージして、それらの回路を細らせて連結をなくしながら3ヶ所の脳神経細胞の発火(活動)が静まっていくイメージを作って下さい。そうすることで、段々と不適切な回路の発火が収まり症状が和らいできます。また、こうしたイメージに集中することで、表面の症状から意識を切り離せるようにもなり、症状を弱めて切り替えが非常に楽になるでしょう。
OCD回路についてご存じない方のために下に説明を書いておきますが、細かい脳部位に関しては、Brain Science.jp を参照されて下さい。
OCD回路に関しての説明:前頭眼窩皮質と帯状回前部から出て、尾状核に至る3ヶ所のニューロン群が異常に活発になることで、何かにとらわれ切りかえがつかないしつこい思いなどの症状を生み出します。 無動
質問:自分洗脳をこつこつと続けています。コツもつかめて、気楽にやっていこうと思っています。その自分洗脳で質問が出てきたので、教えていただきたくてメールしました。それは、夢の中の自分を意識的に変えている途中に眠り込んでしまうことがよくあるのですが、中途半端でも効果や価値があるのでしょうか?
返答:意識的に夢の中に潜入できているということは、あなたが変わりたい自分を明確に育てていることになります。夢の中の自分に少しでも働きかけているということは、自分の変わっていく方向性が確立されていることなのでそのまま気楽に続けて下さい。十分に効果や価値があります。できれば起きている時間や、眠りに入る前のイメージトレーニングに力を入れるともっと効果的です。あなたの意志が夢の中で持続できるようになります。 無動
質問:私は昔からですが、朝目が覚めると二度寝ができないくらいに頭がハッキリしてしまい夢を見れる状態にはなれません。それで夢への潜入ができないので困っています。何か良い方法があれば教えてください。
返答:眠りから覚めた後の状態は個人差が非常に大きいものです。いったん脳が覚醒すると、もう一度寝ようとしても脳の活動が活発になってしまい、ずっと布団に入っていることが苦痛になってしまう人も多いものです。しかしながら、自分を変えるには、眠りと覚醒の中間の脳内環境を利用することが最適なのです。その状態を活用するために、眠りから覚醒への変化が緩やかに経過するコントロールも身につけてみてください。そのためには、目覚めたら頭の中がはっきりしてきても、まだ体の筋肉の弛緩が残っていますからその身体の弛緩に意識を向けて味わいながら、頭の中では本に書いているようにイメージトレーニングを行ってください。段々と目覚めのコントロールができるようになります。 無動